10月7日~9日に米国アリゾナ洲フェニックスにおいて開催されたTMAコンベンションに参加した。 この会議は、カーター政権下において国家安全特別顧問として重要な業務をしてきたブレジンスキー元特別顧問のメイン講演から始まり、各部会のセミナーにおいて米国経済の現状が詳しく報告された。私は、自動車の下請部品産業、小売業、不動産業界、金融業界に関するセミナーに参加し、米国経済の厳しさを聞くことできた。特に受けた印象は米国の金融危機はまだ終わっていないこと、今後において問題となるのは商業施設に対するローン債権と個人向けのカードローンであることが印象的であった。米国における商業施設は郊外型が多く、一度商業価値を失うと不動産としての施設の価値は二束三文になり、殆どの債権が不良債権化する。
更に、カードローンについても経済全体に対する影響が極めて高い。米国の消費者は貯蓄意識が低く、カードローンで何でも買いまくる。そのために消費市場のカードローンに対する依存度は高く、これが信用不安をきたすと消費市場に与える影響は大きい。日本や中国は米国市場を大きな市場としてしており、この影響は避けられない。私の米国人の友人が「米国人の浪費癖が日本の経済と中国の発展を支えている」と云った言葉はあながち間違いではない。既に米国は今回の金融危機で大きな財政負担を実施しており、もし再び金融危機が起きた場合には余力も残っていない気もする。
最近、株価が持ち直し経済の回復が云われているが、マネーゲームの活気が戻っても実体経済が悪くては、本当の意味の経済回復にはならない。